#11:憲法記念日だけに憲法改正のこと語ってみた! | ||
こんにちは。ゴリィです。 今日は「憲法記念日」ですね。今回は「憲法」について思うことを綴ってみたいと思います。憲法は全103条からなっており、制定された昭和21(1946)年以降、約80年変わっていません。 ▶▶▶「日本国憲法」全文はコチラ 最近、「憲法改正」の議論が一部高まってますよね。今回はその論点を2つ程取り上げてみたいと思います。 |
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憲法9条って変えなければならないの? | ||
第九条 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。 ② 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。 |
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今の憲法で最もツッコミが入る部分は、やっぱりここですよね。既に「自衛隊」は持っていますし。ちなみに海外では「自衛隊」も「軍隊」として扱われるようです。 この憲法が制定されたときは日本の戦勝国であった「アメリカ」「ロシア」「中国」の関係が「戦勝国」としてつながっている頃でした。それが、朝鮮戦争で東西冷戦の構図が日本周辺で顕著になり、自衛の必要性が出てきたことで、「自衛隊」が生まれた、という中で少しずつ理想(憲法)と現実の乖離が見られるようになった、というのがザックリ言って流れだと思います。 昨今、「ロシア」「中国」「北朝鮮」と簡単に戦争しちゃいそうな国が日本の周りにいるんですよね。北朝鮮のミサイルが誤って日本に落ちるとか、普通にあり得ると思っています。また、アメリカの基地がある以上、日本国として云々ではなくアメリカの敵国から米軍基地周辺を攻撃されることもあるでしょう。 そんな危険な状態に我々は置かれているんです。 憲法が制定された当時日本はアメリカが守る前提だったのでしょう。しかし、自衛隊ができたときに、「自分の国は自分で守れ」に路線変更したのでその時点で憲法改正すべきだったんでしょうね。国のあり方が変わったんですから。 |
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憲法24条「両性」の現在 | ||
第二十四条 婚姻は、両性の合意のみに基いて成立し、夫婦が同等の権利を有することを基本として、相互の協力により、維持されなければならない。 ② 配偶者の選択、財産権、相続、住居の選定、離婚並びに婚姻及び家族に関するその他の事項に関しては、法律は、個人の尊厳と両性の本質的平等に立脚して、制定されなければならない。 |
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「LBGTQ+」を認める風潮は、恐らく世界的なトレンドで流れは変わらないと思います。「生物学的な性」(Sex)として、「Man」「Woman」があるのは疑いのない事実ですが、恋愛や結婚はSexで決まるものではなく、Gender(社会的・文化的性差)によって決まるもので、単に「Male」「Female」ではなく実は複雑であることが分かっています。 実は、「日本社会」の基本を決めている「憲法」で規定される「性」は「Sex」ではなく「Gender」と考えるのが自然です。「両性」というのは、「Man」「Woman」のことではなく、「Male」「Female」のことを最初から言っているのです。 「LBGTQ+」を認める風潮が世界的な流れであれば、「両性」の「Male」「Female」以外にもさまざまなものが入り得る可能性にもっと気付くべきです。 「憲法」では「男女」という表現は使っていません。パートナー2人の「それぞれの性」としか規定されてないわけですから、それが「Man」「Woman」に限られるという考え方は前近代的な考え方。実は、「男女」と規定していない「憲法」は意図せずさまざまな場合を想定しているといえるのです。 |
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「憲法違反」で変えるべきは「法律」と「法解釈」のほう | ||
よく、「●●は憲法違反」という裁判を耳にしますが、これは「憲法」を改正せよ、という意味ではなく「憲法」の考え方により定められている「各法律」(地方自治体の定める「条例」を含む)と「憲法」の間に矛盾があることに由来します。 例えば、改正はされているとはいえ「民法」は1896年、「日本国憲法」の前に決められた法律です。細かい話は省略しますが、あとに制定された「日本国憲法」の内容と矛盾があってもおかしくないのです。 たとえば、「婚姻」に関する法律が「Male」「Female」以外にもさまざまなものが入り得る可能性を考慮していない場合は、解釈のしようによっては「憲法違反」になりうるわけです。これは「法律」や「法律」の捉え方である「法解釈」を変えればよいわけで、実は「憲法」ってそんなに変えるところってないよね?というのが私の考えです。 |
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まとめ | ||
「憲法」って案外ふわっとしたことしか行ってませんが、国を支える機能のことは踏み込んで規定していたりします。そして、「国の在り方」を変えるようなできごとでは、「憲法改正」が伴っていないとならないわけです。 それを曖昧にしたまま舵を切ったのが「自衛隊」です。 このご時世、「自衛隊はいらない」という考えの人は少ないでしょう。まずは、「自衛隊」を持つという国のありようを変えた際におこなうべきだった「憲法改正」をしっかり行っていただくだけでなく、時代の変化に取り残されている「法律」や「法解釈」は最新版にアップデートしていただきたいと思います。 裏金問題で叩かれている場合ではないですのよ。 |
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たまにはこういう政治的なことも書いていきます。政治論争をする気はないのですが(というか嫌い)。「所詮素人意見」と思って読んでください。 | ||
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