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第23回:精神疾患は「脳の病気」 |
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ぼくトドメガネ!トドのようせいのくにのおうじさまだよ!
ちょっとまっててね。
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「やさしさのメガネ」をかけた「やさしいトドメガネ」だよ。今回は精神疾患の病名が付けづらいって話だよ。 |
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「うつ病」と診断された人の3割は「双極性障害」(躁うつ病) |
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「うつ病」と診断された人の約3割の人が実は「双極性障害」、いわゆる「躁うつ病」だったという話があるんだ。
「双極性障害」の人は「躁」のときは自分が元気だから病気だとは思っていないよね。だから「うつ期」に入ったときに受診することが多いんだ。「うつ病」と「双極性障害のうつ期」って症状が同じだからお医者さんもなかなか見抜けないんだ。実は「しもべ」のゴリィも最初は「うつ病」って診断されてたんだって。じゃあ、なんでこんなことになるんだろう。 |
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精神疾患はすべて脳の病気 |
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いわゆる精神疾患は言ってみればほぼ全部脳の病気なんだ。だって、「精神」を担っている臓器って脳だけだもんね。
だから「狭心症」(心臓の病気)、「糖尿病」(血糖が高い病気)、「水腎症」(腎臓に尿が逆流する病気)のように臓器や血液検査の結果ではっきりと分かるものではないんだよ。あ、今言ったの全部ゴリィの病気だよ。
精神疾患の研究も進んではいるみたいなんだけど、脳のどこの部分に異常があるとこの病名がつく、っていう単純な話ではないんだ。だから、「うつ病」と「双極性障害」は脳内物質の研究で「どうやら全く別の病気らしい」というところまでは分かっているけど、実際に脳内物質を調べることはできないから、患者さんや身近な人の聞き取りで病名を決めているんだって。 |
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精神疾患に厳密に病名を付けるのは困難 |
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去年のゴリィの精神疾患は明らかに「双極性障害」とは違うものだったんだよね。それは、主治医の先生もそれとなく認めていたんだ。ただ、「病名が変わる可能性があるか」って聞いたら、「双極性障害の症状はハッキリとあるので病名は変わらないです」って言ってたよ。で、「ゴリィさんの社会生活上問題になることに対して治療をしているので病名はあまり気にしないでください」とも言われてたね。
実際、厚生労働省のサイトにも「精神疾患は脳の特定の部分の異常で起きているものではなく、身体のように単純な診断名は付きづらいので診断名にはあまり意味がない」みたいなことも書いてあったよ。
まあ、ぼくの見立てだと去年ゴリィは「適応障害」を発症したんじゃないかな?もちろんこれが正確かは誰にもわからないんだけど。 |
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精神疾患は合併しやすい |
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もうひとつ、精神疾患は「脳」というひとつの臓器の中のどこかで異常を起こしている病気だから、合併していることも多いんだって。でも、どこで異常が起きているから「●●病と▲▲病」とはやっぱり単純には言えないみたいだよ。
結局は、患者さんが社会生活を送る上で困る部分の特徴をとらえて病気の名前をつけて、それを改善する治療をするしかないんだよね。 |
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まとめ |
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「脳の病気」である精神疾患ってまだまだ分からないことが多いみたい。それでも「双極性障害」など、「糖尿病」のように長い期間薬とお付き合いすれば日常生活に支障のない状態(寛解)を続けることもできるし、「うつ病」は完全に治る病気というのも分かっているからね。
ちゃんとしたお医者さんならあなたの状態に合わせて、日常生活に支障のある部分をきちんと対処してくれるから、安心していいと思うよ。 |
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おまけ(おバカなトドメガネに戻っています) |
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トドメガネ「ゴリィのそううつびょうってぜんぜんよくならないよね?」
ゴリィ「良くなったり悪くなったりの繰り返しだね。」
トドメガネ「それで『たけいといじ』よくうたえるよ。」
ゴリィ「『Take it Easy』!!。でも、これがあるから『たちつてトドメガネ』(トドメガネのうた)があるんだろうがっ!」 |
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じゃあまたね!バイバーイ! |