自称「日本一防災を親しみやすく紹介できる」防災アドバイザー

  第17回:西高東低の冬型の気圧配置
 
こんにちは。ぼくはトドのようせいのくにのおうじさま、トドメガネだよ!


ちょっとまっててね。
・・・

今回はね、よくテレビで聞く「西高東低の冬型の気圧配置」のことだよ!
   
  なぜ「冬の気圧配置」なのか
 
「西高東低」は「西に高気圧、東に低気圧」ってことなんだ。日本をまたいで「西」に「高気圧」、「東」に「低気圧」がある形がよくあるパターンだね。
「気圧」は「空気が地面や海を押し付ける圧力」のことを言うんだけど、この話はまた別のときにするね。
ところで、「水」って「高い」ところから「低い」ところに吹くよね。実は空気も同じで「気圧の高いところ」から「気圧の低いところ」に吹くんだよ。
で、ポイントは「西の高気圧」の場所。西は「シベリア」だよね。とっても寒いところ。だから、西の高気圧から東の低気圧に吹く風はとても冷たいんだ。
   
  「冬型の気圧配置」が「日本海側」に雪を降らせる理由
 
これはね、他の要素もあって実際はもっと複雑なんだけど、細かいこと抜きに言うとこう。
日本列島って、日本を「太平洋側」と「日本海側」に分かれるように「高い山」があるよね。シベリアの高気圧から海を渡って来て、日本を越えようとするときにその「高い山」を越えるときに雲をつくるんだ。「風が上にのぼるときに雲ができる」からね。
そうすると、日本海側で雪(雨のこともあります)が降って、太平洋側は風が吹き降りてくる方だから雪が降りづらくなるんだ。すごーく簡単に言うとこういうことだよ!
   
  太平洋側でも雪が降ることも
 
これはいくつか理由があるんだけど、雪雲が高くできて山を越えるとか、風がぶつかり合う(「シアライン」っていうよ)とかかな?
ひとつ言えるのは、「山が低いと雪雲が流れ込みやすい」ってこと。
例えば、鉄道が太平洋側と日本海側をまたいでいるところは、山が低いから線路が作りやすいからってことがよくあるんだよね。東北の例でいくと、北上と横手を結ぶ「北上線」が走る岩手県北上市のあたりとか、小牛田と新庄を結ぶ「陸羽東線」が走る「大崎市」(古川)のあたりは、他に比べて雪が多いい傾向があるよ。
他にも、地形や風の流れって意外に複雑だから、条件が揃って雪が多いところもあるんだよね。
     
    「冬型の気圧配置」というワードが出たら注意!
   
「冬型の気圧配置」って言葉はお天気予報でよく出てくるから、このワードが出てきたら雪が多い地域の人は注意が必要だよ。
そして「強い」が加わって「太平洋側でも雪が・・・」とか「気温の低下」って言葉が出てきたら路面状況の悪化や道路が凍ってしまったりして交通に影響が出ることもあるよ。
以前ゴリィが住んでいたところは坂がとっても急で、止まりきれなかった車が交差点で事故を起こしてその近く一帯が一時期歩いてでしか移動できない、なんてこともあったから車の運転は慎重にね!
     
    雪の事故に注意!
   
冬に多い事故は、「除雪作業の事故」と「車の孤立」かな?それぞれ、対策を紹介するよ。
【除雪作業中の事故】
・かならず2人以上が一緒になって行う
・かならず携帯電話を身に着ける
・屋根の雪下ろしの際は「命綱」をつける
【車の孤立】
・マフラー周辺などを除雪できるよう、「スコップ」を積んでおく
・携帯電話、モバイルバッテリーを用意する
・水(お茶やジュースでも)、食べ物、カイロ、毛布、簡易トイレなど車中泊できるようなものを積んでおく
・ガソリンは満タンにしておく(給油をこまめに)
・マフラーが埋まってしまったらエンジンは止める(排気ガスが逆流して命に関わります)

毎年こういう事故は起こるから、正しく備えて安全に冬を乗り切ってね!
   
  おまけ(いつものトドメガネに戻ります)
 
トドメガネ「ねぇゴリィ、『ころばないあるきかた』ってあるの。」
ゴリィ「うん。足を垂直に上げ、できるだけ垂直に下ろすようにしながら歩くんだ。前後の力がかかると滑りやすくなるんだ。」

トドメガネ「それってつかれない?」
ゴリィ「普段と使う筋肉が違うからすぐ足が痛くなるよ。あとね、両手には何も持たない方がいいね。バランスが取りやすいから。」

トドメガネ「でもゴリィってよくころぶよね。うんどうしんけいのわるさはピカイチだもんね。
ゴリィ「・・・否定はしない。くそっ。」


トドメガネ「じゃ、まったねー!バイバイ!
 
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