自称「日本一防災を親しみやすく紹介できる」防災アドバイザー

  第9回:地震の「平均」は当てにならない
 
こんにちは。ぼくはトドのようせいのくにのおうじさま、トドメガネだよ!
ゴリィ「今回はお行儀がいいな(笑)」


ちょっとまっててね。
・・・

今回はね、地震でちょっとメンタルがやられているゴリィから僕が説明する内容が指示されているけど、ちょっと嫌味だよ。シェーッ!
   
  30年以内に地震が起こる確率
 
政府に「地震調査委員会」っていうのがあるんだけど、前に「30年以内にマグニチュード7~7.5の地震が起こる確率」っていうのを東北地方の県別の沿岸部で分けて算出したんだって。

それによると、宮城県沖は90%、福島県沖は50%というふうになっていたんだよね。

でも、早速2/13には福島県沖で、3/20には宮城県沖でそのクラスの地震が起きてしまったね。早速予想が当たってしまったんだけど、ところでこの「●%」ってどういうふうに計算しているか、気になるよね!
   
  地震の発生周期
 
NHKさんの報道によると、宮城県沖では平均で13年~15年にこのくらいの大きさの地震が来ているから、そして福島県沖では平均で44年に1回これくらいの地震が来ているから、っていうのをもとに計算しているんだって。

ちなみに、青森県から茨城県までこの数字は発表されているから、NHKさんの報道を参考にしてね。

話は逸れるけど、NHKさんの災害のときの報道は一番安心して見ていられるよね。だから、NHKさんはぶっ壊さない方がいいと僕は思っているよ。
   
  「宮城県沖地震」を例にすると・・・
 
3/20の地震がそれにあたるかはまだ分からないけど、「宮城県沖地震」っていうこれくらいの地震を起こす地震があるんだ。これも、平均13年~15年に1回起こる地震の一部だと思うよ。ちなみに、震源の範囲とか、地震の規模とか定義があるのか知らないけど、気象庁さんの会見のときに、一度「宮城県沖地震」って言った後に「宮城県沖地震」と言い換えていたから、いろいろ検証して「宮城県沖地震」かどうか決めるみたいだね。

「宮城県沖地震」は、平均で「38年に1回」と言われている自信なんだけど、今回の地震がそうだとすると、①2021年→②2011年(東北地方太平洋沖地震)→③2005年→④1978年って期間もバラバラなのが分かるよね。さらに遡ると1年も空かずに2回起きていたりしている時もあるんだ。
     
    「平均」は当てにならない
   
じゃあ、2/13と3/20の地震の話に戻るね。

3/20の宮城県沖の地震は、前回(東北地方太平洋沖地震[東日本大震災])から10年、平均13年~15年からすれば、まあ十分あり得る数字なんだけど。

2/13の福島沖地震は、前回は同じく2011年だから10年後。「44年に1度」という割にはちょっと早い気がするよね。

極端な例でいくと、1と99の平均は50になるよね。これくらい、「平均」っていう数字は当てにならないと思っていいと思うよ!
   
    大きな地震はいつ起きてもおかしくない
   
ここまでは、「海で起こる地震」の話だったけど、もうひとつは「陸で起こる地震」も忘れちゃだめだよ!

陸で地震を起こすのは「活断層」といわれるもので、熊本地震や北海道胆振東部地震、阪神・淡路大震災なんかがそうなんだけど、地震が起こる確率はほんの数%しかなかったんだ。それでも、起きるときはおきるんだね。

しかも、岩手・宮城内陸地震のように、「知られていなかった活断層」もまだたくさんあるから、日本のどこでも大きい地震がいつ起こってもおかしくない、と思って備えを万全にしてね!
     
  おまけ(いつものトドメガネに戻ります)
 
トドメガネ「そういえば、『♪くーるー、きっとくるー』なんかいさだこじしんってこないよね。」
ゴリィ「南海トラフね。それも平均で言っている話だからね。でも、44年平均のものが10年で来ちゃうくらいだkら、いつ起きてもおかしくないのは確かだね。」

トドメガネ「そうおもうとよるもねむれないね。」
ゴリィ「地震とか災害が人生じゃないだろ。普段の生活でも悩むこと、喜ぶこと、色々あると思うとよ。そっちのほうが優先。


トドメガネ「じゃ、まったねー!バイバイ!
 
戻る】【HOME
 


©TODOROKI RADIO All Rights Reserved.
inserted by FC2 system